歩きながら啓次と言葉を交わす。

「神藤も居るよ」

「マジで?じゃあ3人で帰ろう」

「…あ、夏生、このあと暇?ラーメン食べに行かない?」

「あ、是非行きたいっすせんぱーい。取り敢えず仕事に差し支えるくらい遅くならなければ大丈夫ですせんぱーい」

うっせ、と苦笑して、啓次はあたしの肩を軽く叩いた。爽やか。


校門の前では、耳にイヤホンを入れた神藤が自転車に座っている。