「仕方ないですね、会長」


あたしは溜息を一つ吐いた。


「半分!半分ですよ会長!残り半分はちゃんとやって下さい!あと、そのうちジュース奢ってもらいますから!」


書類の山の半分程を取って、パラパラと捲って中身を確認した。サインだけの書類から、多少の文書を作るもの等これまた多種多様な仕事があったけど、取り敢えず会長の意見がそのまま書かれなければいけないものは全部彼に押し付ける。あたしの手に残っているのは、それでも企画書や行事のタイムテーブル調整なんかと多い。そういえばさ、あの生徒会事務局員とか副会長とかはどこに行ったんだ。働け。


…この人は今までずっと一人で熟してきたんだなって思うと、尊敬する。