「で、田宮さんは俺達の部活のキャプテンだったのよ」


「…あぁ、そういえば、啓次と神藤は何部だったんだ?」


「俺らはバスケ部だよ。こう見えて地方大会ベスト4だぜ?…まぁ」


…へぇ、バスケ。結構かっこいいよね、バスケ。




苦笑いをする二人は顔を見合わせて。

「田宮さんが居たときは全国3位だったんだけどさ…」


…田宮さんってじゃあ、相当完璧人間なんじゃない…?

だって勉強出来て運動できて。
これで人間が出来ていたら手が付けられない。多分後光が射して見えるに違いありませんね、はい。

「ただ、ちょっととっつきにくかったかな…」




人間性は出来てなかったみたいだ。