「語弊があっったかも。愛してるという感情はなくて、一緒にいて楽しいし、生活バランスの1つとして・・・友達みたいな感じだったの。そう、友達として見てたんだなってことが、最近わかったの。」

「でもHしてたんやろ?あ、ストレートな聞き方で気悪くしたらごめんな。」

「それが、マナブと大阪に旅行に行ったあたりから、私のほうが嫌って思うようになって・・・正直に言っていい??」

「なんや、どうしたん?」

「大阪旅行のときあたりから、吉田さんが私に頻繁に連絡してくるようになったでしょ?吉田さんとマナブを比較して見るようになってしまったの。」

「オレ、悪いことしたかなあ。。」

「そうじゃないんです。吉田さんが私にしてくれたことはうれしいことばかりです!それがマナブにはできないんだと思うと・・・。それに今回の事件のことで私の気持ち全然わかってくれなくて、しまいには・・・」

「なんや?」

「Hできないなら付き合ってる意味がない、って。」

「そんなこと言ったん?」

「だったら別れよ、って言ってもそれはそれで不満そうにして。吉田さんは・・・その・・・私とお泊りしても何もしなかったし。」

すると彼は笑った。

「それは我慢しとるんやで。オレだって男やからな。」

「そうなんですか?私に興味ないんのかなと半分思ってましたけど。」

吉田さんがベンチから立ち上がり、私のほうへときて、横に座った。

「オレのせいやったらごめんな。」

「そんなんじゃないですって。遅かれ早かれマナブとは別れてたと思います。早く気づかせてくれて逆に感謝ですよ。」

「オレも責任とらんとな。」

「責任?」

「彼女とちゃんと別れるわ。そしたら付き合ってくれるか?」

「え!?」

「いや、もちろん水沢さんがオレと付き合うために別れたわけではないことは、わかっとんねん。でもな、考えてくれるか?水沢さんが嫌なことせえへんし、付き合うのは嫌だっていうなら今のままたまにご飯行ってくれるだけでええねんけど。」