「渚…」

そう言って有紗はぎゅって抱きしめてくれた。


「未来はうまくいったって言ってたじゃん。いいな…って…そう思った。…未来は…幸せで……いい…なって…」



「うん…わかるよ。辛かったね。」



「多分、ちょっとの間、西島のこと忘れられないかもしれない。…もしかしたら卒業するまで…」



そう思うのは


それくらい西島に真剣に恋してたってこと。


大好きだったもん。


いや、今も…



「そうかもしれないけど、誰にもでも優しくて明るくて一途な渚はまたいい恋ができるよ。」



「有紗………
ありがとう。」


恋…出来るのかな?