新入生の歓迎遠足では……



「生徒会は最後尾を歩け?知るかっつうんだよ。俺様は最前列行くから、おまえらがどうにかしとけ。」


火槌は一人で勝手に一番前を歩き、生徒達の混乱の収拾に追われた。


生徒大会では……



「意見ある奴言え。……誰も居ねえのかよ。じゃ、副会長が適当に発言しな。」


口下手な聖河に意見を強要。


一大イベントの文化祭には……



「出し物はお化け屋敷かメイドカフェ。あとの装飾は適当にやっとけよ。」


生徒会長とは思えないほどの怠惰な態度で臨んでいたのだった。


生徒会だけではなく、学校内の人間全てが火槌のわがままに振り回される日々が続いた。

けれど、誰一人として彼に逆らえない。


そう……“時神グループの時期社長”の火槌には……。