「俺様の隣を嫌がるなんて良い度胸してやがんな、此処梨。」


「……副会長が生徒会長の隣に座らなくてはならないなどという法は無いからな。」


「クールな表情してけっこう言うじゃねえか。無えなら、俺様が作ってやんよ。“副会長は生徒会長の隣に座らなければならない”って項目、生徒会ルールに追加しとくぜ。」


聖河が火槌を睨む。
しかし、彼はそんなことお構いなしに、マイペースに議事を続ける。



それからの一年間、聖河を含む生徒会メンバーにとっては苦痛の日々となった。


大晦日前日には……



「生徒会メンバーで忘年会やっから、駅前に集合な。遅刻・欠席は許さねえ。」


強制的に忘年会に参加させられた。