『あれ?チビの奴どこ行ったんだ?』


立ち上がったソフィアはチビを見失った。


ソフィアはチビを捜しながら繁華街を歩いた。


ずっと魔界にいたソフィアにとって


この人間界の見るもの、聞こえるもの全てが新鮮だった。


『しかし、人間がひしめき合ってるな…うっ…』


ソフィアはあまりの人込みで突然気持ち悪くなり、道の脇で吐き気を催した。


あまりの人間の多さに少し酔ったようだった。


『大丈夫か君?』


そんなソフィアに一人の男が声をかけてきた。


ソフィアが振り向くと、そこには全身紺色の服を着て、腰もとに棒とピストルを抱える人物がいた。


そう、警官がいたのだった。