ソフィアはチビを連れて、どんどん街中へと足を進めた。
『凄い…』
ソフィアの目に映る景色は、高いビルが立ち並び、お洒落なお店や変わった建物、そして賑やかな音楽が流れる大都市だった。
『これが人間界なのか…』
ソフィアは歩行者天国の中心で立ち止まり、ただあまりの景色に驚くしかなかった。
ソフィアが驚くのは無理もなかった。
ソフィアのいた魔界と同じ時代の人間界は、この時代から何百年も前の人間界だからだ。
『俺が聞いていた人間界とは全然違う…』
あまりの想像と違う人間界に、ただソフィアは呆気を取られていた。