『勇者を一撃で倒す最強魔法はまだソフィア様には早いです』
マボじぃはそう言って、首を横に振った。
『じゃあさじゃあさ、炎がボーって出たり、雷をドカーンって落としたり出来る魔法は?』
ソフィアはまた興奮して尋ねた。
『そのような魔法もありますが…今日勉強する魔法はリフレアです』
マボじぃはソフィアの期待とは裏腹に告げた。
『えー!!そんなくだらない魔法ヤダよ』
ソフィアは嫌な顔をした。
『くだらない魔法などではありません。リフレアがあるお陰で、命が助かる事だってあるんですから』
マボじぃはソフィアを説得した。
『ちぇっ。わかったよ』
ソフィアは頬っぺたを膨らませた。
『では、始めましょう』
マボじぃは本を片手にソフィアに魔法を教えたのだった。