そんなこんなで何日か過ぎました。

ミリ〜が巣の外を歩いていると、何処からか声を掛けられました。
「やぁミリ〜、久しぶりだね」
その声の主は
キリギリスのホッパー
でした。


ミリ〜は大人達に云われた通り、最初は聞こえぬ振りをしましたが、後ろから肩を ポン と叩かれて仕方なくうつむきながら振り向きました。

後ろには綺麗な女性を連れた、ホッパーが居ました。


「やぁミリ〜、どうしたい?元気が無いじゃないか?ん、何か嫌な事でも有ったのかい、ミリ〜らしく無いぞ!」


それでもミリ〜は下を向いて、口をつぐんでました。

「どうしたミリ〜?何が有ったんだい?」

そう云われてミリ〜は、大人達に云われた事をホッパーに告げました。


それを聞いたホッパーは、