外では、陸奥が逃げ帰ってきたリスたちを優しく撫でてやり、車の中に戻した。
「うーむ、やはりリスだけでは敵わないみたいみたいですねー」
そう言って陸奥は、携帯電話で自らが運営する陸奥五郎動物帝国に増援を要請した。
「もしもしー、皇帝でーす。ちょっと凶暴な動物が入用なので、猛獣をこっちによこしてくださーい。・・・ダメ?・・・あ、そう。確かに後々大変だもんねー。じゃあ問題にならない程度のをよこして」
陸奥が電話をしている間にも、静子の部屋からはポコポコという音がひっきりなしに鳴り響き、リスたちが悲鳴を上げていた。