「で、これからどうしますか?」



葵さんの言葉で、本題に戻った。




「私は、あの山口寛子さんの大学に行きます」



「えーと、日本医大だったね?」



「はい、そうです」



「俺、そこ通ってるけど」



雫は、目が飛び出すほど驚いている。



「ま、まじですか…?」



「何だよ」



「いえ、別に」



雫は、何か考えていたようだけど何も言わなかった。




「とりあえず…明日行ってみましょう。明さん、教授に会えるようにしてもらえませんか?」



「ああ、いいよ。教授とは、仲いいから」