とりあえず…間に合った。
明さんが、せっかちな人じゃなくて良かった。
ドアノブが、不自然に斜めっていた。
何か、ある…私は隣の504の中に入った。







思った通り、誰も居ない。
血痕らしきものは、残っているけど、おそらくトマトジュースか何かだと思う。
ベランダ越しに、隣を覗くと誰かがいる。
隣のベランダとの距離は、数メートル。
まあ、落ちた時は明さんに泣いて貰おうかな。












こういう時運動が得意で、良かったと思う。
死なずに済んだのは、ある種の奇跡としか言えない。