「明、此処よ」



「随分、乗り気だな」




「それがね、面白いことになってるようだから」



宏美さんが、ニコニコして楽しそうにはしゃいでる。
いい大人が、何やってんだか。





「可愛い名探偵が現れたそうです」



可愛い名探偵?




「その名探偵に早く会いに行きましょう!」












目的地は、住宅街の一角だ。
金持ちしか住めないような場所に、俺は胸くそ悪くなった。
あのババアは、嫌いだしな。





ピーンポーン




インターホンを鳴らせば、パタパタと足音が聞こえ、深川とあの駅前に居た少女が居たのだった。