はちきれんばかりに、抱き締められた。
これは、間違いなく明さん。
さっき私をうるさいくらい呼んでいたのも、彼。
‘生きてて良かった’
「生きてますよ、私は死にません」
「心を読むなよ…どれだけ心配したかとわかってんのか?」
明さんは、腕の力を少し緩めて私を見つめた。
「さあ?私は、皆さんに助けてもらうだけのお姫ですから」
クスクス笑っていたら、明さんが馬鹿と呟いて、キスをした。
「お姫、人前でいちゃいちゃしないでくれます?」
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