「ご心配なく、これに弾はありません」



「な、なに?!」



そう先ほどの声は、彼が作った空想の事実。
真実は、違った。
もう弾など無いのだ。












バン!







突如響き渡る銃声。
複数の足音が、聞こえる。
淀む意識の中で、犯人らが捕まっていった。
それから、意識は深い淵の底へと堕ちていった…。






「雫…愛してる」







その言葉だけが、聞こえた。
そんな風に言われたことに、満足感を覚えた。
ありがとう…明さん。