ああ、彼の紹介をしていなかったね。
好青年…には、見えないがその青年の名は、青井明。
大学3回生で医大生。
医者にはなりたくない…らしいがね。
彼は、面倒くさいことが嫌いだけど基本的に、優しくて明るい。
名前の通りだね。








「葵さん、俺帰る」



「じゃあ、私も。拓也と待ち合わせなの」







私は、山岸葵。もちろん、男…に見えないと言われるけど。
でも、男だよ。
一応バーのマスターをやる傍ら此処の所長も兼任している。
バーの名前は『シャーロック』。
まんま、推理小説好きだってことはわかって貰えるだろう。









私は、2人を見送った。
今日の仕事は、終わりだから。
報告書を机にしまい、事務所の片付けを始めた。