駅前には、多くの人が待ち人を待っていた。
ここら辺じゃ大きな駅だから、此処には人が集まる。
知り合いに会いたくない…と思うと会ってしまうものだ。
「明!」
馴れ馴れしく、声を掛けてきたのは、セフレの1人。
名前は…忘れた。
俺は、あえて無視した。
「ねえ、何してんの?暇なら、遊ぼうよ!」
「離せ…」
腕を迷わず、振り払う。
名前も知らない奴に、馴れ馴れしくされたくない。
ふと、周りを見ればそこには、美少女がいた。
眼鏡をかけた彼女は、周りをキョロキョロと見ている。
可愛いというよりは、綺麗という言葉が合う。
これは、一目惚れか?
…まあ、これは気の迷いだ。
俺は、目的地へ向かって歩み出していった。