朝の日差しがカーテンを通り、うっすらと部屋を照らす。
ベッドから起き上がり、カーテンをひくと…一面に広がる白の世界。
全ての終わりを告げるような、悲しみに満ち溢れている光景。

ねぇ、翼は神様が本当にいると思う?

私にもあった、誰にでもある昔。そんな時の雪の日に、幼なじみだった、つばさ君に言われた言葉が浮かぶ。

俺は、神様いると思うんだ。

サンタクロースなんていない。そんな事をいっていたのに突然いわれた言葉。今でも覚えてる。

つばさ君とは隣近所で、偶然子供の名前が一緒だったのをきっかけに私の両親とつばさ君の両親は一気に仲良くなったって、聞いた。そして私とつばさは性別は違いけれど、ずっと一緒に過ごした。
小学四年の時、つばさ君が遠いところへ引っ越しをするまで。
朝まで泣いていたのを、今でも覚えてる。
流れ星に願おうとしたこともあった。