木は大きな扉となりゆっくりと開いた。
扉はサーカスのような派手なガラだ。
「何、これ?」
「仕事場」
さらりと言った。
「ふざけてる?」
「いいえ…ささ、行こうか」
僕の背中をトンっと押して先に中にジェイドは入って行った。
「先行くぞー…あ、そうそう…―――……よ?分ったな?」
先に行き過ぎて言葉が聞き取れなかった。
「え?何?ちょ、待ってよ!」
急いで僕は後を追った。
僕が中に入ると扉は鈍い音を立てながら閉まっていった。