あたしの前に立って真剣な顔で聞いてくる。
何でってそんなの決まってるじゃん
「だってあたし達大島くんのクラスメイトでしょ?」
「そ、そうだけどさ」
「じゃあ聞くけど。百合ちゃんは大島くんの事、何か知ってる?」
「え?」
「あたし知らなかったの。同じクラスなのに」
「心・・」
「クラスメイトの事、知るのはいけない事?」
「まさかそんなわけないでしょ?」
そう言った百合ちゃんがポンポンっとあたしの頭を撫でる。
そして
「まぁあんたがそういう性格だからみんなが
あんたの事好きなんだろうね?」
また出た、百合ちゃんの意味不明な言葉。
「百合ちゃん意味が分かんない」
「まぁ頑張りなさいよ!」
ポンと肩を叩かれたのが嬉しくって
応援してくれてるような気がして
「うん!ありがとう!」
笑顔で答えた。