「あ?何今の..」

組まれていた手がとかれてすぐに百合ちゃんの元に走る。


「百合ちゃん!!」

「大丈夫、それより..」


さっきの声はどこから聞こえたの?


みんながキョロキョロしながら教室中を見渡す。


「誰だよ!!さっきの!!」


男の子が大声で怒鳴る。


すると


「ぼ..僕だ」


蓮くんが席から立ってあたし達の方を向いた。


「お前なに?心チャンの事好きなわけ?でも残念でしたこの子は~俺と」

「心ちゃんは僕の彼女だ!!」


さっきよりも大きな声で叫んだ蓮くんに

あたしだけじゃない


みんなが驚く。


「ずっとずっとみんなには言えなかったけど。僕は..僕達は
みんなにヒミツで..その..つ、付き合ってたんだ!!」


蓮くん..


「あ、あたしも!!ごめんなさい!!みんなにヒミツにしてました!!」

くるりと反対を向いてそれからみんなに向かって頭を下げる。