「へ?」


初めて話した男の子からの質問は突然過ぎて

つい聞き返してしまう。


「だから~~心チャン付き合ってるやついないなら~俺と付き合おうよ~」


そしてぐいっと腕を引っ張られる。


「ちょ、やだ!」

「いいじゃん~彼氏いないんだしさ~らぶらぶしようよ~」


今度は肩を組まれてしまって身動きが出来ない。


「ちょっと何してんのよ!!相沢!黒崎先生呼んできて!」

「オッケイ!」


「あれ~?何か怒らせた感じ?」

「当たり前でしょ!!心放しなさいよ!!」


百合ちゃんが怒ったような顔をして近付くと

「うっせぇな~」

空いてるほうの手でどんっと百合ちゃんを押した

「百合ちゃん!!」

「お前何してんだよ!!」


クラスの男の子が叫んだその時


「..は僕の彼女だ」


小さな声が響いた。