「お、おはよ」


元気いっぱいと言ったらウソになるけれど


でも学校に来たからにはちゃんとしないといけないよね。



「心昨日どうだったの?」

「そうそう、俺達ずーっとその話しててさ~」

「またフラれた?駄目だった?」

「あーちょっと心に何て事言うのよ!!」


相変わらず賑やかな光景に少しだけ安心する。


「だってよ~あいつ何にも教えてくれねぇんだもん」


チラッと視線を動かした先には蓮くんの姿。


こちらを振り返ろうともしない。



昨日の言葉..


あたし信じてもいいんだよね、蓮くん?



心の中でそう質問したその時


「心ちゃ~~ん!!」


教室のドアから知らない男の子があたしの名前を呼んだ。



誰だろう?


「どうかしたのかな?」


とりあえず教室から出ようとすると


「心ちゃんさ~付き合ってるヤツいるの?」