次の日、おばあちゃんは退院した。


あたし達も家に戻って

それからあたしとパパと蓮くんは学校に行った。



綺麗な空。

今日も雲一つもない。


学校に向かう途中で

慧を見かけた。


声をかけようかなって思ったけれど


慧は知らない女の人とお話してる。


スーツを着た、綺麗な女の人と。


「ちょっと慧!!止めてよ!!」

「なんで?あ、もしかして.照れてる?」

「そんなわけないでしょ!!」


何だかいい感じじゃない?


もしかしてあの人が慧の言ってた大事な人なのかな?


だったらいいな、なんて思いながら学校に行く足を再び進めた。



ザワザワ賑わってる教室に着くと

既に蓮くんは机に向かって何かしていて


「あ、心おはよ~」

「おはよう、黒崎~!」


みんながあたしに気が付いて挨拶をしてくれる。