この十八年間生きてきた中で

誰からも相談された事無かったあたしが

百合ちゃんみたいに話を聞いてあげられる立場になるなんて!!!


「あ、あたしなんかでいいの、かな?」

嬉し過ぎて手が震える。

テンションマックスに上がっちゃう。


「黒崎に聞いて欲しいんだ」


須賀くんの言葉に

ぱあぁっと景色が明るくなる。


「うん!あたし聞くよ!!須賀くんの話!!」

「ありがとう、じゃあ放課後」

手を振って教室に戻っていく須賀くんの背中に

ブンブンっと手を振る。


須賀くんがあたしに相談。

それってあたしがしっかりしてきた証拠だよね?


ダメな子に相談なんてしないもん。

きっとあたしが百合ちゃんみたいになってきたから


「あー須賀のヤツ、心に相談してもいいのかなぁ?」

いつの間にか隣にいた百合ちゃんが腕を組みながら
考える。

「もう百合ちゃん!!」