あたしと慧は何でもないもん。


なのに..


どうしてそんな事言うの?






それから

美味しいご飯を食べても

楽しい会話をしていても


大島くんの言葉が引っかかって。


そんなことばっかりしてるから


「心、危ない!」

「へ?」

バシャッ

ハッと我に返ると、制服にお水をこぼしてしまった。


「もう心ったらどうしたの?」

「ごめんなさい」

「学校で何かあったの?」

「心配だね。今日は心ちゃん食欲ないみたいだし」


みんなに心配かけちゃった。


「ごめんなさい、あたし」

すぐにテーブルに置いてあるナプキンで制服を拭く。

「ったく心ってドジだよな」

「こら!慧!」

「いいんです、おじさん、本当の事ですから」