「………け……い…くん…!」



ひらひらと後ろに手を振って、立宮景は、歩いて行った。





スイレンは、ずっと立ちすくんでいた。

立宮景の後ろ姿を、

見えなくなるまでずっと……





そしてスイレンは、涙を流した。




「さよなら。」