「雅、谷沢たち、来れないみたいだ。」 「え?」 「たぶん立宮といるんだろ。あいつ、ちょっとへこんでたからなー。 反堂は……?知らねーけど」 ナデシコは残念なような、崎冬馬といられて嬉しいような。 そんな気持ちになっていた。 「崎先輩!」 「ちーっす!」 「お待ちしておりました!」 盛大に迎えられる崎冬馬。 片岡先生の家の奥には、レンとミズが寄り添うように座っていた。