「あれ!
誰よこの子?もしかして生徒さん?
連れ込んじゃったの?!
やだわー、これだから。」
「勝手にくんなよ、果南斗!」
─────果南斗?
「幼なじみ!
別になんでもねーよ、こいつとは。逆に願い下げだね。」
「何をー!こっちだって、冬馬のいいところが見えやしないわよ!」
言い合う2人を見て、ナデシコは唖然もしていた。
そこに、早口で果南斗が口を開く。
「こんにちは!冬馬がお世話になります。あたし、幼なじみの西田果南斗っていうの。よろしく!
一応夜のお仕事。いつでもお店に来てね!」
「行かねーよ。いや、逝かねーよ。」
崎冬馬が口を挟む。
「今漢字変えたのバレバレですけど!」
こんなやりとりに、思わず吹き出してしまった、ナデシコであった。