───バーン───
「おっはよー!!!
冬馬起きてる?!あたしが来てあげたんだから、早くでてきなさーい!!」
突然玄関の扉が開き、24・5歳くらいの女性が入ってきた。
着こなしは派手で、「夜」のお仕事をしていそうな雰囲気だ。
「先生……?あの人、誰……?」
「いや、なんつーんだ。……鍵、閉め忘れたかな…?」
「そっか……そういうことかー。
やっぱりね、本気じゃないことくらいわかってたけどさ…!!
ヒック………」
「違っ!おい、雅ー、マジかよ。」
そんな状況に気付く訳もなく、女性はどかどかと上がってくる。
「入るよ~んっ」
「来るな~!!!」
崎冬馬はあわてて「彼女」を止めた。
しかし遅かった。