金子店長は、まだまだ引き下がらない。
崎冬馬もだんだんイライラしてきた。
「なあ、俺らの邪魔すんなよ。」
「しかし今は業務中だ!」
「雅は休憩中だ。ばーか。」
崎冬馬は、ナデシコをおろすと、ギュッと抱き寄せた。
ナデシコは、抵抗するのを諦め、素直に抱かれていた。
店長は舌打ちをすると、店の方に戻って行った。
「もう!!
何がしたいのよ!!」
崎冬馬の腕から解放されたナデシコは、崎冬馬に向かって叫んだ。
「だって俺、お前を誰にも渡したくねーから。」
…………
「……………は?」
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