「だろうな」 立宮は急に先生らしくなり、黒板に近寄った。 「この英文覚えてるか? 和訳してみろ。」 「先生、それ、さっきの授業でやったじゃん!ツバキをなめないで!!」 ナデシコは声を上げた。 しかしツバキは黙りこくっている。 「…………ツバキ?」 「……………い。」 「え?」 「……わかんない」 ナデシコは、めまいを覚えた。 「うー。 ツバキ、あんたって子は……」