───ナデシコ宅前─── ナデシコの母と、崎冬馬はニコニコと会話をしていた。 「どうもすみません。お手数をおかけしまして…。」 「いいえ、こちらこそ。 すぐにお宅にお送りしていれば良かったものの、あいにく僕まだ生徒の家を把握できていなくて……」 「いえいえ、本当にありがとうございました。」 「はい、では失礼いたします。」 無事に崎冬馬はナデシコを送り届けた。