「あ!
今日一緒に帰るぞ。」
「はぁ?!」
「親のところまで送りー。ここで好感度上げとけば、後で結婚とかになっても楽だよなぁ。」
「死んでこい!!!」
ずんずんと戸に歩いて行ったナデシコだが、ふと足を止めた。
「ねぇ、先生さあ、なんで自分が女子から人気あるのか知ってる?」
「俺、人気あるんだ?
フーン…ジェラシー?」
ナデシコはため息をついた。
「違う!
人気ある訳ってね、あんまり表情変えないことだよ。
なのにさ、最近先生笑いすぎじゃない?」
「お前の前だから、じゃね?」
ナデシコは、一気に自分の体温が上がったのを感じた。
「あ………あそっ!!
ば、バイバイ!!!」
ナデシコは、真っ赤になって出ていった。