1日の授業が終わり、ナデシコはダッシュで数学研究部の部室へ向かった。



勢いよくドアを開ける。



「ちょっと!!」

「なんだ?
うるさいなぁ君。ちなみに今日も1人もいない。」



そこには、崎冬馬ではなく、
なぜか英語教師の

立宮 香(男25)

がいた。

「え、あ……

失礼しました!!!」



「雅さん、だっけ?何か用?」

「や、いいえ。立宮先生、崎先生はどちらにいらっしゃいますか?」



「知らないな~…
あ、でも今日僕、出張だから、あと10分したら崎先生と交代するんだ。
待ってたら?」



「は…い。

ありがとうございます。」