「……ん……」
目が覚めたナデシコは、自分のいる場所がわからなかった。
「どこ?!
え?今何時?!」
すると真横から声が聞こえた。………低めの、色に例えればモノクロの声。
「朝5:30。
ここ、俺ん家……」
ボケーとしているナデシコを放って、崎冬馬は続ける。
「ちなみに親には連絡済みだ。」
「………なんて?」
「過労のせいで倒れたようですが、お宅がわからないので、とりあえず家に運びましたので、明日、学校までお迎えをお願いします。
ってね」
「……そーですか。
って家?!」
「そう。いーじゃん。付き合ってんだし。」
「そういう問題じゃない!!」