「ダメだよ……誰か来ちゃうよ。」



「じゃあ、誰か来てなかったらいいのか?」



「そうじゃな………いよ」





崎冬馬はふぅと息をついた。

お盛んだねぇ──



それほど今まで我慢してきたんだろう。



崎冬馬個人としては……

その気持ちが良くわかるので、そっとしておきたかったが、



教師としては、崎冬馬はこれを見逃すわけにはいかないのだった。