──なんで、屋上のドアが閉まってるんだ? 朝、崎冬馬がタバコを吸って出てきたときには、確かに開け放してきたのに。 「……ちょ………レン?」 誰かがいるようだ。 「……いいだろ。俺もう限界…」 ──ほぉ…… 俺の前でいちゃつくとは、大した度胸だな。 さらに……レンと妃木とみた。 崎冬馬は、ドアに寄りかかって2人の様子をうかがった。