───── 崎冬馬は、数学準備室でくつろいでいた。 もやもやとした頭をまわしながら、天井を見ていた。 恵理香にナデシコの番号を教えたのは、果南斗だろう。 なぜそんなことをしたのか、気になってしょうがなかった。 屋上にでも行って、気分転換をしよう…… そう思って部屋をでた。