ナデシコに向かって、 ゆっくりと歩みよる崎冬馬。 ナデシコは、何も言えなかった。 拒絶されるのが嫌だった。 「嫌な思いさせたな。…ごめん。」 しゃがみこんでナデシコと同じ目線になり、崎冬馬はつぶやいた。 そして、強くナデシコを抱きしめた。