両親に挨拶をすませ、2人はまた、あの超安価格のマンションで生活を始めた。
「なぁ、冬野お前、結婚したい?」
「別にいい。…結婚しなきゃ、十神と離れちゃうならする。」
「しないから。」
「じゃあいい。」
「だよな。気が向いたらしようぜ」
「うん。」
ふいに十神が、冬野の腹に触れた。
「子供、名前なににする?」
「…冬馬がいい。」
「女でも?」
冬野は頷いた。
「十神とあたし、一緒みたいだから。」
こうして生まれたのが、
今日の崎冬馬である。
───●番外編●
十神夜馬と崎冬野の出会い───
END