「ありがとう……」



立宮は静かに言った。

先日の事件。立宮は自分がなにもできなかったと落ち込んでいた。
喧嘩もできないヤクザなんて…
誰も守れない…

そう思っていた。



そこにツバキから電話がかかってきたことに安心して、
立宮は、自分のマンションにツバキを呼んだのだ。



ツバキは話を聞いて、下を向く立宮に、自分からキスをした。



「あんたはあたしを守ってくれる……だろ?」



立宮は微笑むと、ツバキにキスを返した。



そのまま、ベッドに行った。

「俺には、谷沢が必要みたいだよ」