「おい、そこ。 いつまでくっちゃべってんだよ。 授業始まったぞ。」 3人はギクッとした。 崎冬馬の声だったからだ。 「すみません。」 ──X=52であるから、つまりは── ──70ページの問題やっとけよ。宿題だからな。 じゃ、これで終わり── 結局、数学の知識が頭に1つも入らないまま、 数学の授業が終わった。 3人はホッとして、顔を見合わせた。