革命政府の成立から三月もしないうちに、アルミラは再び窮地に立たされた。

イリアの陰謀で、王の棺を守って王家の墓地に向かっていた者たちが国内の異変に気付いて引き返してくるまでにそれほど時間はかからなかった。

しかし、それよりも早く、革命政府は手を打っていた。

城壁の全ての入り口は完全武装した兵士によって固められ、それより先に進もうものなら、最新式の大砲が火を噴く手はずになっている。

締め出されたアルミラ貴族たちは、それぞれの伝手をたどって亡命し、後には他に行き場のないアルミラ兵が残された。

当初はその背後を、革命政府を支持する諸国の軍隊が突くことになっていた。
だが、諸国の軍隊が動き出す前に、城壁の外に締め出されていたはずの兵士たちが、いつの間にか市街への侵入を果たし、ゲリラ戦を展開し始めた。