「栗山さん。

メールありがとうございます。実はこちらも城南大の3年生です。早く引越したいということでしたが、正直明日からでも大丈夫です笑。荷物はどれくらいありますか?メインの家具は備え付けですが、タンスとか色々使ってないので、栗山さんに使ってもらいたいんですが」



きゃー!マジで?先輩だったなんて。。安心感倍増だよぉー。しかも家具備え付け!このボロアパートもさりげなく家具備え付けだったから、タンスや机を買ってなくて、引越したら買わなきゃいけないだろうなぁと思ってたのに!私ってもしかして、日頃の行いが良過ぎるのかなっ?!



嬉しくて興奮気味の私の携帯を、祐樹が横から覗き込んでくる。



「明日からでも大丈夫なら、もう引越しちゃえば?確かこのアパートって毎月20日に。。」



祐樹に言われてハッとする。あたし、マジでマジで運がいい!このアパートは、毎月20日までに引越しすれば、来月の分の家賃は払わなくていいんだ!!!!



大袈裟だけど、蘭さんと出会えた運命に感動しながら、早速返事を書いた。



「片桐先輩。

同じ大学だったんですね!なんかすっごい嬉しいです!実は、今住んでいるアパートの契約上、明日引越しできると助かるんですが…ほんとに大丈夫ですか?荷物は服と勉強道具くらいなので、ダンボール2箱分くらいしかないです。家具類は無いので、ぜひ使わせてもらいたいです」



さすがに明日からっていうのは冗談だったかなぁ、なんて不安がよぎる。どきどきしながら返信を待っていると、、