条件が良過ぎて、目を疑った。嬉しくて、なんかもはや泣きそう!学校にめちゃめちゃ通いやすいし、家賃高くないし、しかも蘭って言ったら女の人だし!



「ねぇねぇ祐樹!マジやばいの見付けた!見てよこれ!」



クッションを抱きしめたままテレビの前でうたた寝してる祐樹を揺り起こす。ふにゃ、とか言いながらもパソコンまで這ってきた。



「なになに…え、すごいじゃんこれ!利奈やったね」



「うん!私の頑張りがついに報われたって感じ!!」



「ってかこういうあまりにも好条件なのって、掲載されて一瞬で契約済んじゃうんじゃない?早くメールしてみたほうがいいと思うけど。。」



「そ、そうだよね」



なんか急に焦る。確かに、やばいかも。急いで携帯を開き、メールを作成した。



「片桐蘭さま。

ルームシェアサイトを見て連絡しました。私は城南大学に通う1年生の、栗山利奈です。ぜひ、片桐さんの条件で契約させてほしいんですが、ちょっと事情があって出来るだけ早く引越しがしたいんです。連絡待ってます」



あー、どうなるかな。もう決まってるとかだったらどうしよう。うー、落ち着け、自分!



ピコッ!



え、もう返信来た!超早いっ。そっこー断られたりして。。