すると突然、後ろから小さいメモが回ってきた。



「『私はその時はそんなことになるなんて思ってもみなかった』」



女の子らしい字。だ、誰?とりあえず、ありがとーーーー><



「私はその時はそんなことになるなんて思ってもみなかった?」



「あら、ほんとに起きてたの?」



ちょっと笑って教授が言う。マジ、助かった。。



教授が黒板に向かうとすぐ後ろを向く。ありがと、と言おうとした口が、「あ」の形のまま固まる。



「て、照井さん…??」



「昨日のお返し…」



えへへ、と笑う。



「ほんとに同級生なんだ…ってか、ドイツ語同じクラスだったんだ??マジ知らなかったーー」



「わ、私は知ってたよ。園田くん目立つもん。。。」



わ、悪い意味で…だよな?あー、かっこわる。



「でも照井さんが後ろにいてくれて助かったよー、あのせんせーに殺されるとこだったぁ。偶然ってあるんだなー」



笑いながら言う俺に、照井さんはなんかさみしそうな顔…?