そう



彼女は大きな瞳をこちらに向け
サラサラの髪をなびかせて



大きな胸を揺らしながら
玄関から上がってきたんだ。




彼女が通り過ぎた後には
とても良いにおいが漂っている。




「あああ、あわわ」




何か喋ろうとしても
こんなことしか言えない俺。



すると突然ピタッと彼女は歩くのをやめ
こちらを振り向き微笑んだ。



その微笑みを見て気絶しそうになる俺。



そんな俺の様子を見て
さらに微笑んだ彼女は



俺に言葉を発した。


それを聞いた俺はさらに混乱した。
まさに理解不能。


神の領域まで達した疑問は
ついに俺の神経組織を破壊していく。


立っていられず
俺はへなへなと座り込んだ。